もう迷わない!眼内レンズの選び方 患者の満足度を高めるためのコツと方法
販売価格: 7,700円(税込)
商品詳細
「いかにして患者に最適な眼内レンズを選択するか」──これこそ,白内障術後の患者満足度を左右する最重要ポイントといえる.機器の進歩により手術の安全性が高まっても,患者が希望・予想していた見え方と術後の見え方が乖離し不満症例となれば,その手術は「不成功」となってしまうからである.本書は「最適な眼内レンズ選択」に特化した新しい書籍である.問診・検査に始まり,得られた情報を分析し,最適な見え方を実現する眼内レンズの理論・テクニック,さらに,Vision Simulatorや現在国内で使用可能なIOLスペック一覧表など最新情報まで余すところなく掲載した.白内障診療に携わるすべての眼科医必携の一冊.
I.眼内レンズの基礎
1 眼内レンズにはどんな種類があるか
2 各種眼内レンズの詳細
a 球面・非球面単焦点レンズ
b 着色・非着色レンズ
c トーリック眼内レンズ
d 低度数EDOFレンズ
e 焦点深度拡張型レンズ(EDOF)
f 多焦点レンズ(2焦点)
g 多焦点レンズ(3焦点)
h EDOF・多焦点
i 国内未認可レンズ
II.患者への問診
1 初対面の患者とのコミュニケーション
2 最適なレンズを選ぶための問診のコツ
III.レンズを決める検査
1 検査概論
2 トーリックレンズの検査に必要な器具と使用方法
3 眼軸長測定と度数計算方法
4 術中収差解析
5 瞳孔径検査
6 全距離視力検査
7 ドライアイの評価
8 角膜形状解析
9 屈折矯正手術術後眼の検査
10 円錐角膜の評価
IV.レンズの選択
1 患者の希望に合わせたレンズの処方パターン
a 裸眼で遠距離を見たいなら
b 必要時のみ眼鏡を使用し,日常は裸眼で過ごしたいなら
c 裸眼で近距離を見たいなら
2 老視矯正眼内レンズの処方パターン
a 老視矯正眼内レンズ処方のポイント
b コントラスト重視のケース
c 近方視力重視のケース
d 不快光視現象の有無を考慮するケース
3 両立が難しい要望が重なったときの対処法
a クレームの少ないレンズの選び方
b こだわりの強い患者へのレンズ処方について
4 屈折矯正・老視矯正を目的に眼内レンズを希望する場合の対応
5 ビジョンシュミレーターを使用したレンズ選択
a ビジョンシュミレーターとは
b 使用することの利点
c 実際の問診での活用法
V.眼内レンズ処方の実際
1 眼内レンズ選択の実際
a チャートでわかる眼内レンズの選び方
2 よくある失敗例と対処法
症例1 屈折値が希望通りでなく不満
症例2 予定通りの屈折値だったが乱視矯正により偽調節が消失し近方が見えなくなった症例
症例3 白内障手術を勧められ受診したが高次収差が視力低下の原因
症例4 多焦点眼内レンズ→単焦点眼内レンズへの入れ替え
症例5 術後から影が見える(negative dysphotopsia)
症例6 LENTIS® Comfort Toricの軸回転(両眼)とその補正
症例7 不適切な眼内レンズ計算により術後屈折ずれを生じた症例
コラム
1 インターネットで知識を得て診察に来る患者たち
2 選定療養へ移行した多焦点眼内レンズ手術
3 フェムトセカンドレーザー白内障手術の可能性
巻末付録 眼内レンズスペック一覧
索引