色覚異常の診療ガイド(MB OCULISTA no.43 )
色覚異常の診療ガイド(MB OCULISTA no.43 )
販売価格: 3,300円(税込)
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商品詳細
日常診療にすぐに役立つテーマを、1号1特集に徹底した、眼科分野の「新雑誌」!
編集主幹/村上 晶・高橋 浩
学校健診で色覚検査の実施が推奨されるようになり、臨床現場でも色覚異常に対する深い知識と理解が求められています。
検査の実際、学校での対応、職業適性など幅広く詳説。
色覚検査が事実上の廃止になった経緯と二度と誤らないために知っておきたい色覚異常のこと
市川 一夫 | |
色覚異常は日常生活において支障がないという理由で色覚検査が廃止されたが,社会および本人の安全のためには色覚異常者本人が自身の色覚を自覚することが重要である. | |
仮性同色表 | 中村 英樹 |
仮性同色表は,正常色覚と異常色覚の色感覚の違いを利用して,両者をふるい分ける主にスクリーニングのための検査表である. | |
色相配列検査 | 中村 英樹 |
パネルD-15は,強度色覚異常か中等度以下の色覚異常かを程度判定するものであり,passならば正常色覚とは診断できない. | |
アノマロスコープ,ランタンテスト | 田邉 詔子 |
アノマロスコープは難しい検査ではない.順序よく進めれば誰でも90%は診断できる.上級コースへの道しるべも少し付いている.ランタンテストは自覚していない色間違いを本人にも周りの人にも納得させる簡単な検査.先天赤緑異常を明快に鑑別できる. | |
遺伝 | 村木 早苗 |
先天赤緑色覚異常はX染色体上にあるL遺伝子もしくはM遺伝子の異常が原因で生じる.遺伝子を知ることは先天赤緑色覚異常の理解につながる. | |
先天色覚異常の色誤認 | 岡島 修 |
先天色覚異常の色誤認は,異常の種類や程度,また明るさや対象物の大きさなどでも異なる.色誤認の理解は,当事者の失敗回避や進学・職業選択を考えるうえで不可欠である. | |
学校での対応 | 村木 早苗 |
色覚検査後の対応は,医師や学校にとって,児の将来を考えるうえで最も重要なことである. | |
先天色覚異常のカウンセリング | 岡島 修 |
色覚診療では,正確な診断とともにカウンセリングが重要である.その内容は,色誤認の実態,進学・職業選択への助言,遺伝の知識など多岐にわたる. | |
先天色覚異常の職業適性 | 中村かおる |
先天色覚異常が全く不可能な職種はほとんどないが,業務の中での色誤認は自分が自覚する以上に高頻度に生じていると本人が心得て対策を講じている必要がある. | |
色覚バリアフリー | 中村かおる |
色覚異常の色世界の類推は難しいが,色誤認の特徴を理解し,色だけでの情報提供はしないことを基本にすれば,いずれの色覚異常にも配慮した色のバリアフリーが可能である. |
商品仕様
出版社 | 全日本病院出版会 |
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発刊年 | 2016年10月 |