進化するOCT活用術 -基礎から最新まで-(MB OCULISTA no.60 2018.3月増大号)
進化するOCT活用術 -基礎から最新まで-(MB OCULISTA no.60 2018.3月増大号)
販売価格: 5,500円(税込)
在庫あり
商品詳細
いまや眼科診療に欠かせない存在となったOCT。
進化を続けるOCT活用術の基礎から応用まで、疾患ごとにエキスパートが徹底解説。日常診療ですぐに役立つ必携の一書です!
OCTの現在・未来 | 宇治 彰人 |
OCTの進化について,ハードウェア,ソフトウェア,画像解析技術の発展に分けて解説する. | |
前眼部OCT | 前田 直之 |
前眼部OCTは,前眼部の断層像を得るだけでなく,角膜形状解析,隅角解析,水晶体・眼内レンズ解析など定量的解析ができる. | |
緑内障 | 津田 聡ほか |
緑内障診療に有用な前眼部OCTおよび眼底OCTの活用術について基本的な内容から篩状板,OCT angiography,濾過胞などの所見を含めて述べる. | |
網膜硝子体界面病変のOCT | 馬場 隆之 |
網膜硝子体界面病変の症例では,網膜構造,特に外層構造が視機能と密接に関係するため,OCTのスキャン間隔を密にして測定したうえで画像を観察することが重要である. | |
糖尿病網膜症,網膜静脈閉塞症,網膜動脈閉塞症 | 鳥山 佑一 |
網膜血管疾患に併発する黄斑浮腫の治療と視力予後の予測には,Bスキャンによる網膜断層像の形態変化とカラーマップによる浮腫全体の把握が重要となる. | |
中心性漿液性脈絡網膜症とMacTel | 丸子 一朗 |
OCTでCSCは初期では網膜層構造が保たれているが,遷延例では網膜が菲薄化する.脈絡膜は肥厚し,その内部構造の解析が行われている.MacTelは網膜が肥厚するtype 1と,逆に菲薄化するtype 2の全く異なる病態に分けられる. | |
加齢黄斑変性などの脈絡膜新生血管 | 森 隆三郎 |
OCTで網膜色素上皮の不整な隆起の有無を確認し,AMDを鑑別する.Type 2 CNV,type 1 CNV,type 1+2 CNV,PCV,RAPの特徴的なOCT所見を捉えることができる. | |
強度近視 | 木下 絵梨ほか |
強度近視眼では,検眼鏡による観察や眼底写真のみでは,黄斑部の病変の正確な指摘は難しい.OCTを有効に活用することで,近視性黄斑症を正しく診断することができる. | |
原因不明の視力障害・視細胞外節病・AZOORなど | 岸 章治 |
視細胞外節病変をOCTで診断するには,光受容層の高反射ラインの意味を熟知する必要がある.微細な変化を評価するには正常OCT像と比較するとよい. | |
網膜変性疾患におけるOCTの活用 | 大石 明生 |
網膜変性疾患のOCT画像を評価する際は,ellipsoid zoneを中心に網膜外層の状態に注目する.鑑別診断や経過観察にも有用である. | |
腫瘍・悪性リンパ腫 | 鈴木 茂伸 |
病変の首座が網膜,色素上皮,脈絡膜の何れにあるのか,正常周囲構造の変化の有無,漿液性網膜?離や網膜下沈着物など随伴所見の有無に留意する. | |
ぶどう膜炎・原田病 | 山名 智志ほか |
VKH急性期のOCT所見としては,漿液性網膜?離,脈絡膜肥厚,RPEの波打ち像が特徴的で,夕焼け状眼底を呈す回復期では脈絡膜の菲薄化がみられる. | |
視神経疾患 | 松田 隆作ほか |
視神経疾患は,視路における軸索の分布を念頭にOCTを用いてcpRNFLおよびGCCの菲薄化を確認する.そして,疾患別にOCTの所見を説明し,最新の研究を報告していく. | |
網膜疾患に対するOCT angiography | 平野 佳男 |
OCT angiographyは,造影剤を使用することなく網脈絡膜の血管構造を検出する新しい技術である.その技術を用いた網膜疾患への活用を解説する. | |
脈絡膜血管病変のOCT angiography所見 | 白神千恵子 |
OCT angiographyを用いると,網膜疾患から脈絡膜疾患まで幅広い疾患群の脈絡膜血管病変を検出することが可能である. |
商品仕様
出版社 | 全日本病院出版会 |
---|---|
発刊年 | 2018年3月 |