診療必携 早わかり眼光学
販売価格: 4,730円(税込)
商品詳細
今、臨床現場で、あるいは教育現場でも軽視されがちな眼光学に関する、診療に直結した知識のエッセンスを、簡潔な文章と明解で馴染みやすいイラストで示した。
視覚器官は、
1. 眼球の光学系
2. 網膜の受容系
3. 視路の伝達系
4. 視覚中枢の情報処理系
に分けることが出来る。
光学系は視覚器官の入り口であるにもかかわらず、体系的に学ぶ機会が少ない。しかし診療現場において、屈折検査を行う際、眼鏡やコンタクトレンズの処方をする際、屈折矯正手術を施す際など、これらの根本となる光学的原理を知っておかないと誤った数値を算出したり、誤った処方・処置を招くことにもなる。
これらの本来必要不可欠な情報を、検眼レンズ・プリズム・眼球については光学の原理といった基礎的な事項のエッセンスを解説し、屈折検査では各検査法に対応した、また眼鏡・コンタクトレンズでは各々のレンズの種類に応じた臨床的解説を示し、屈折矯正手術では各術式毎に解説してある。
本文以外に、補足説明として読みやすく整理された囲み記事は、知識を高めるのに役立つ工夫がされており、その内容には光線追跡の臨床応用にも触れている。
Lecture1 光学の復習
光と幾何光学と波動光学
基本的な光の性質
鏡のはたらき
レンズのはたらき
倍率
絞り
Lecture2 レンズの光学
レンズの種類
レンズの焦点
3種類の屈折力
レンズによって物体の像ができる
レンズの収差
波面収差と補償光学
Lecture3 プリズムの光学
プリズムの形
プリズムのはたらき
プリズムの強さ
プリズムの一般的な光学
プリズムによってもたらされる実際の眼の偏角
膜プリズムとフレネルレンズ
Lecture4 眼球の光学
模型眼
角膜
前房
虹彩
水晶体
硝子体
網膜
Lecture5 屈折検査の光学
眼の屈折力と屈折度
屈折と調節
屈折異常の矯正
屈折検査
調節能の補助
調節検査
Lecture6 めがねの光学
めがねレンズ
球面レンズとトーリックレンズ
球面レンズと非球面レンズ
単焦点レンズと多焦点レンズ
円柱レンズの転換
枠のはたらき
頂点間距離
Spectacle accommodation
瞳孔間距離と光学中心間距離
Lecture7 コンタクトレンズの光学
ハードコンタクトレンズの光学
ソフトコンタクトレンズの光学
トーリックコンタクトレンズの光学
老視用コンタクトレンズの光学
オルソケラトロジー
Lecture8 屈折矯正手術の光学
RK(radial keratotomy:角膜放射状切開術)
AK(astigmatic keratotomy:乱視矯正角膜切開術)
PRK(photorefractive keratectomy)
LASIK(laser in situ keratomileusis)
LASEK(laser epithelial keratomileusis)
Phakic IOL(phakic intraocular lens)
IOL(intraocular lens)
Lecture9 眼球の光学的シミュレーション
角膜の前面の曲率半径が変わると
角膜の後面の曲率半径が変わると
角膜の屈折率が変わると
房水の屈折率が変わると
水晶体前面と後面の曲率半径が変わると
水晶体の屈折率が変わると
硝子体腔の長さが変わると
硝子体の屈折率が変わると
商品仕様
著者 | 西信 元嗣 |
---|---|
出版社 | 金原出版 |
発刊年 | 2004年3月 |