診療必携 早わかり眼光学

診療必携 早わかり眼光学

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商品詳細

今、臨床現場で、あるいは教育現場でも軽視されがちな眼光学に関する、診療に直結した知識のエッセンスを、簡潔な文章と明解で馴染みやすいイラストで示した。

視覚器官は、
1. 眼球の光学系
2. 網膜の受容系
3. 視路の伝達系
4. 視覚中枢の情報処理系

に分けることが出来る。
光学系は視覚器官の入り口であるにもかかわらず、体系的に学ぶ機会が少ない。しかし診療現場において、屈折検査を行う際、眼鏡やコンタクトレンズの処方をする際、屈折矯正手術を施す際など、これらの根本となる光学的原理を知っておかないと誤った数値を算出したり、誤った処方・処置を招くことにもなる。
これらの本来必要不可欠な情報を、検眼レンズ・プリズム・眼球については光学の原理といった基礎的な事項のエッセンスを解説し、屈折検査では各検査法に対応した、また眼鏡・コンタクトレンズでは各々のレンズの種類に応じた臨床的解説を示し、屈折矯正手術では各術式毎に解説してある。
本文以外に、補足説明として読みやすく整理された囲み記事は、知識を高めるのに役立つ工夫がされており、その内容には光線追跡の臨床応用にも触れている。

Lecture1 光学の復習
 光と幾何光学と波動光学
 基本的な光の性質
 鏡のはたらき
 レンズのはたらき
 倍率
 絞り

Lecture2 レンズの光学
 レンズの種類
 レンズの焦点
 3種類の屈折力
 レンズによって物体の像ができる
 レンズの収差
 波面収差と補償光学

Lecture3 プリズムの光学
 プリズムの形
 プリズムのはたらき
 プリズムの強さ
 プリズムの一般的な光学
 プリズムによってもたらされる実際の眼の偏角
 膜プリズムとフレネルレンズ

Lecture4 眼球の光学
 模型眼
 角膜
 前房
 虹彩
 水晶体
 硝子体
 網膜

Lecture5 屈折検査の光学
 眼の屈折力と屈折度
 屈折と調節
 屈折異常の矯正
 屈折検査
 調節能の補助
 調節検査

Lecture6 めがねの光学
 めがねレンズ
 球面レンズとトーリックレンズ
 球面レンズと非球面レンズ
 単焦点レンズと多焦点レンズ
 円柱レンズの転換
 枠のはたらき
 頂点間距離
 Spectacle accommodation
 瞳孔間距離と光学中心間距離

Lecture7 コンタクトレンズの光学
 ハードコンタクトレンズの光学
 ソフトコンタクトレンズの光学
 トーリックコンタクトレンズの光学
 老視用コンタクトレンズの光学
 オルソケラトロジー

Lecture8 屈折矯正手術の光学
 RK(radial keratotomy:角膜放射状切開術)
 AK(astigmatic keratotomy:乱視矯正角膜切開術)
 PRK(photorefractive keratectomy)
 LASIK(laser in situ keratomileusis)
 LASEK(laser epithelial keratomileusis)
 Phakic IOL(phakic intraocular lens)
 IOL(intraocular lens)

Lecture9 眼球の光学的シミュレーション
 角膜の前面の曲率半径が変わると
 角膜の後面の曲率半径が変わると
 角膜の屈折率が変わると
 房水の屈折率が変わると
 水晶体前面と後面の曲率半径が変わると
 水晶体の屈折率が変わると
 硝子体腔の長さが変わると
 硝子体の屈折率が変わると

 

 

商品仕様

著者 西信 元嗣
出版社 金原出版
発刊年 2004年3月