眼科鑑別診断の勘どころ(MB OCULISTA no.84 /2020年増大号)
眼科鑑別診断の勘どころ(MB OCULISTA no.84 /2020年増大号)
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商品詳細
眼科における鑑別診断にクローズアップした増大号!
日常診療で遭遇することの多い疾患・症状を中心に、判断に迷ったときの鑑別の“勘どころ”をエキスパートが徹底解説!
小児の眼球運動異常,斜視の診断のすすめ方 | 西川 典子 |
視覚刺激に対する感受性の高い小児の斜視診療では視力や両眼視機能の正常な発達を目標とし,さらには心身の健やかな成長にも配慮する. | |
成人の眼球運動異常,斜視の診断のすすめ方 | 大平 明彦 |
成人に眼球運動異常,斜視を生じた場合は複視が主訴となる.後天性斜視か麻痺性斜視かをまず鑑別する.後者ではさらに,詳細な問診と所見の採取が肝要となる. | |
眼瞼腫瘍を認めたら | 辻 英貴 |
眼瞼腫瘍は勘どころを把握することにより,大まかな診断が可能である.睫毛脱落,潰瘍形成,マイボーム腺の増殖,黒・黄・赤の色調などがその際の重要な手掛かりとなる. | |
結膜腫瘍の鑑別 | 加瀬 諭 |
結膜腫瘍の鑑別には,腫瘍の臨床的知識と患者の年齢,問診,細隙灯顕微鏡所見,フロー染色試験,前眼部光干渉断層計による検査が重要である. | |
角膜上皮びらんと遷延性角膜上皮欠損 | 宇都宮嗣了 |
角膜上皮びらんと遷延性角膜上皮欠損の鑑別には上皮欠損部の形が重要である.遷延性角膜上皮欠損では類円形の上皮欠損となることが多く,類円形の角膜上皮欠損を見たら要注意. | |
難治性角膜疾患の鑑別―感染症を中心に― | 花田 一臣 |
感染性角膜炎を中心に,なぜ難治となるのか,いかにして難治に至ることを防ぐのか,いかにして平癒に導くかをテーマに,鑑別診断と治療について述べる. | |
角膜内皮障害の鑑別 | 北澤 耕司 |
レーザー手術および内眼手術による内皮障害の既往がない場合は,片眼性か両眼性かを見分けることで原因となる疾患の推測をしていく. | |
前房炎症の見方 | 田中 理恵 |
前房炎症をしっかりと観察し所見を取ることが鑑別診断に重要である.特に角膜後面沈着物,前房蓄膿,虹彩・隅角結節,周辺虹彩前癒着,虹彩萎縮に留意する. | |
緑内障性視神経症と鑑別すべき疾患 | 善岡 尊文ほか |
緑内障は,特徴的な視神経障害を起こし,最終的に視野に異常をきたす疾患である.視神経乳頭の所見を中心に,緑内障性視神経症とその鑑別すべき疾患について概説する. | |
視神経に腫脹を認めたら | 澤村 裕正 |
視神経乳頭所見を認めた場合,片眼性・両眼性の確認をし,一般的眼科検査に加え,採血検査,画像検査を行い,背景疾患も含め鑑別を進める必要がある. | |
視神経炎:最近の考え方―すばやく治療に入るための鑑別診断― | 木ノ内玲子 |
視神経炎を疑った時点で,血液検査,MRI,脳神経内科コンサルトし,非感染性視神経炎を確信したところで,ステロイドパルス療法へ進めるように迅速に鑑別診断を進める. | |
黄斑部に出血を認めたら | 若月 優ほか |
黄斑部の出血は視力予後に関わるため,早急に原因疾患の特定と治療が必要である.今回は黄斑部出血をきたす代表疾患を,出血の生じる部位によって分類し解説する. | |
黄斑の滲出性変化の鑑別 | 大野 晋治 |
黄斑浮腫の鑑別では「出血を伴うか」「RPE異常を伴うか」に注目する.AMDについては近年注目されている発症背景に応じた分類を用い,その鑑別点について述べる. | |
眼底出血 | 大前 恒明 |
眼底出血は,性状によって,患者背景と合わせると原疾患が類推できる.眼底観察だけではなく,さまざまな画像検査の進歩により,診断技術は格段に進歩している. | |
黄斑円孔と偽円孔 | 下内 昭人 |
黄斑円孔には全層型(特発性,近視性,外傷性,続発性)と分層型(牽引型,変性型)がある.黄斑偽円孔など他の疾患と鑑別するうえでのOCT所見のポイントを述べる. | |
ぶどう膜炎で硝子体混濁をきたすもの | 蕪城 俊克 |
硝子体混濁は硝子体中に半透明〜不透明物質が生じることにより起きる. 炎症性以外にも,先天性,変性,出血性,腫瘍性により硝子体混濁は生じる. 硝子体混濁の性状は,ぶどう膜炎の原因疾患を考える際に参考になる. 近年,眼内悪性リンパ腫の症例が増加しており,特に見逃してはならない. | |
眼底に白斑(白点)を認めたら | 石羽澤明弘 |
白斑を眼底に認めたら,蛍光眼底造影やOCT(A)を用いて,白斑の性状と深さを判断し,虚血や炎症など白斑が生じる病態を推測していくのが原疾患鑑別の勘どころである. | |
網膜色素上皮症・脈絡膜炎 | 寺尾 亮ほか |
網膜色素上皮症および脈絡膜炎の鑑別には検査所見,特に造影検査を含めた画像所見が有用である.各々の特徴的所見をしっかりと把握しておくことが重要である. | |
感染性ぶどう膜炎の鑑別ポイント | 臼井 嘉彦 |
感染性ぶどう膜炎の原因は細菌,真菌,ウイルス,寄生虫などさまざまあり多彩な臨床像を示すが,特徴的な眼所見を呈することが多く,勘どころを養い見逃さないよう留意する. | |
脈絡膜腫瘍を疑った場合の検査所見 | 鈴木 茂伸 |
病変の首座を念頭に置いて鑑別診断を行う.転移性脈絡膜腫瘍,悪性黒色腫が脈絡膜の代表的腫瘍性疾患であり,眼底検査と各種画像検査を組み合わせて診断に至る |
商品仕様
出版社 | 全日本病院出版会 |
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発刊年 | 2020年3月 |