今こそ学びたい!眼科手術手技のABC [MB OCULISTA no.120 増大号]

今こそ学びたい!眼科手術手技のABC [MB OCULISTA no.120 増大号]

販売価格: 5,500(税込)

在庫あり
数量:

商品詳細

代表的な眼科手術手技の基本について丁寧に解説された本特集は、これから学ぶ方、専門外の手術を知りたい方におすすめの一冊です!

白内障、緑内障、網膜硝子体手術は細分化された項目立てで解説!
また、麻酔や感染対策に関しては、根拠立てて解説されており、日常診療のアップデートにお役立てください!

針と麻酔の科学野口三太朗
局所麻酔手術を行う際,低濃度笑気麻酔,薄肉針,アルカリ化麻酔を併用することでより痛みの少ない,恐怖感の少ない,患者満足度の高い手術を施行することが可能となる.
術者と術野の消毒,感染予防・治療対策島田 宏之
眼内炎予防には,眼表面消毒で微生物の眼内侵入を防ぐ「水際対策」が最も重要.眼内に迷入した微生物は灌流除去,手術後に眼内に残存した微生物は抗菌薬で減菌する.
眼瞼手術
白川 理香ほか
加齢性やコンタクトレンズ長期使用による腱膜性眼瞼下垂には挙筋腱膜縫着術,眉毛下の皮膚が弛緩して上眼瞼縁を乗り越えて視界にかかる場合は眉毛下皮膚切除術を選択する.
霰粒腫手術小幡 博人ほか
霰粒腫手術は,まず炎症が瞼板内に限局しているか,眼瞼前葉にまで波及しているか病態を考える.切開のアプローチの基本は,前者であれば経結膜法,後者であれば経皮法を行う.
涙道内視鏡手術井上  康
涙道内視鏡手術により涙道治療の低侵襲化が可能となった.本手術を施行することによる高い患者満足度が期待できる.
涙?鼻腔吻合術鈴木  亨
DCR術中術後の出血対策のため,術前血圧管理が何より大切である.また手術では,鼻外法のコツは鼻内法と同じで,涙?内腔の展開marsupializationである.
翼状片手術江口秀一郎
翼状片手術加療に際しては,どのように翼状片を切除し,線維芽細胞増殖を抑制し,結膜欠損部の再建を行うかを症例に応じて考え,適切な治療法選択を行うことが重要である.
斜視手術根岸 貴志
斜視手術を行ううえでの基本主義について術中写真と模擬眼を用いて解説した.手術前の準備や,術後に行うべき復習についても基本を記載した.
角膜手術柿栖 康二ほか
角膜穿孔や角膜移植後の創離開に対しては,適切な治療を選択すること,10-0ナイロン糸を用いた角膜縫合,術後管理はフルオレセイン染色による診察が重要である.
白内障手術―超音波乳化吸引術(PEA),後?破損時の対処法―
前田奈津子ほか
白内障手術における切開創作成,CCC,核処理等の基本手技と手術機器の設定,後?破損の処理についてまとめた.
白内障手術―特殊症例:散瞳不良・小瞳孔例,チン小帯脆弱・断裂例―西村 栄一
散瞳不良・小瞳孔例やチン小帯脆弱・断裂を伴う白内障手術は難症例であり,それらの症例を合併症なく,水晶体乳化吸引術を完遂するためにはデバイスを併用がポイントである.
白内障手術―IOL二次挿入術・27G鑷子を用いた眼内レンズ強膜内固定術―市川 浩平
27G鑷子による抜き出しと平行強膜トンネル,フランジ固定を組み合わせたP-fixation techniqueにより低侵襲で簡便,安全な手術が可能となった.
緑内障手術―トラベクレクトミー―岩崎健太郎ほか
現在も,代表的濾過手術であるトラベクレクトミーについて,筆者らが行っている基本術式や術後管理について解説する.
緑内障手術―低侵襲緑内障手術(MIGS)―杉原 一暢
流出路再建術の術式は多岐にわたっており,各施設・術者によって行いやすい術式を選択し,患者の利益になるよう緑内障治療を行っていく必要がある.
緑内障手術―チューブシャント手術―木内 良明
インプラント素材の特徴を知り,手術の適応は慎重に行う.上方の象限に角膜から離れた位置に挿入する.プレートのサイズ,術中,術後の薬物治療の効果は大きくない.
網膜硝子体手術―裂孔原性網膜?離―岩瀬 雄仁ほか
裂孔原性網膜?離に対する手術である強膜バックリング手術と硝子体手術において,術式の選択とそれらの基本的手技について述べる.
網膜硝子体手術―黄斑手術―栗山 晶治
進化した黄斑手術は低侵襲で安全性も高く,術後成績も良い.各疾患ごとに特殊な併用術式があり,それらを有効に活用していくことが術後成績を向上させるために重要である.
網膜硝子体手術―増殖硝子体網膜症―北岡  隆
増殖硝子体網膜症(PVR)では,網膜表面・網膜下に増殖膜形成が生じる難治の網膜硝子体疾患で,とりわけ前部増殖硝子体網膜症は眼球癆に陥る場合もあり,硝子体手術が必要である.
眼窩手術上田 幸典
眼窩は眼窩骨で囲まれた狭い空間に重要組織が密集した特殊な領域である.手術の際は,これらの構造や機能を理解し,眼科や形成外科の知識および技術を駆使する必要がある.
屈折矯正手術―LASIK&ICL―中村 友昭ほか
レーザー手術は患者の緊張緩和と術後管理が重要.ICL手術の術中合併症はICLサイズと手技に起因するものがある.ともに健康な目に対する手術のため,低侵襲を心がける必要がある.

商品仕様

出版社 全日本病院出版会
発刊年 2023年3月