今こそ学ぶべき網膜電図(ERG)[MB Oculista no.142]
今こそ学ぶべき網膜電図(ERG)[MB Oculista no.142]
販売価格: 3,300円(税込)
在庫あり
商品詳細
「ERGの波形の解釈が難しい…」と、苦手意識を持たれている方必見!
ERGの波形の読み方がわかる、そして理解が深まる特集です。
波形を理解するのに大切なERGの網膜細胞起源という基本的な内容から、実臨床で役立つ先天性、後天性疾患、さらに上級者向けに視神経の評価と動物実験におけるERGの記録方法までエキスパート達が解説!
眼科医、視能訓練士の先生など、多くの方に役立つ一冊です。
ERGの種類 | 谷川 篤宏 |
刺激する網膜の範囲から,全視野ERGと黄斑部局所ERG,多局所ERGに分類した.ERGの記録目的に沿って,それぞれのERGを選択することの重要性を解説する. | |
ERGの記録法の実際:ISCEVプロトコール | 中村奈津子ほか |
全視野網膜電図を臨床で用いる際に最も大切なことは国際臨床視覚電気生理学会(ISCEV)が定める条件に即した正確な記録と再現性の確認である. | |
ERGの波形の起源と波形の考え方 | 篠田 啓 |
全視野ERGおよび局所ERGは刺激や記録の条件によって網膜の各種細胞を起源とする様々な波形が得られる.波形成分を解析することで網膜を層別,部位別に評価できる. | |
臨床疾患:全視野ERGが診断に有用な先天性網膜疾患(視細胞障害) | 林 孝彰 |
光刺激後,視細胞で起こるシグナル伝達の生理学,網膜電図・混合応答a波発生の機序,a波に異常をきたす先天性網膜疾患(視細胞障害)について解説する. | |
臨床疾患:全視野ERGが診断に有用な先天性網膜疾患(網膜中層障害) | 國吉 一樹 |
両眼性の視力不良(弱視)をみた場合には必ずERGを記録して,陰性型(negative)ERGであれば先天網膜分離症かSchubert-Bornschein型先天停在性夜盲を疑う.両者は眼底およびOCT所見で鑑別する. | |
臨床疾患:全視野ERGが診断に有用な後天性網膜疾患 | 原 藍子ほか |
ビタミンA欠乏症,CAR,MARなどの,全視野ERGが診断に有用な後天性疾患について述べる.問診で疾患を疑い,ERG施行まで結びつけることが重要である. | |
臨床疾患:局所・多局所ERGが診断に有用な疾患 | 小南 太郎 |
オカルト黄斑ジストロフィ,急性帯状潜在性網膜外層症,多発消失性白点症候群の診断における局所・多局所ERGの有用性について概説する. | |
ERGを応用した視神経の評価―photopic negative responseの臨床応用― | 町田 繁樹 |
Photopic negative response(PhNR)は網膜神経節細胞(RGC)の機能を反映する網膜電図(ERG)の成分波である.全視野刺激ERGでは網膜全体,局所あるいは多局所ERGでは局所網膜のRGC機能を他覚的に評価可能である. | |
最新の皮膚電極ERGのメリット | 加藤久美子ほか |
皮膚電極を採用した網膜電図記録装置が登場したことにより,網膜機能検査を手軽に行うことができるようになった. | |
実験動物のERG記録 | 上野 真治 |
動物ERGの基本は,暗順応下と明順応下の弱い刺激から強い刺激までのフラッシュERGである.a,b波の振幅や潜時に加えて律動様小波,STR,c波など特殊波形も評価できる. |
商品仕様
著者 | 上野真治/編 |
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出版社 | 全日本病院出版会 |
発刊年 | 2025年1月 |