眼瞼手術の勘どころ―視機能・整容・再手術―[MB Oculista no.143]
眼瞼手術の勘どころ―視機能・整容・再手術―[MB Oculista no.143]
販売価格: 3,300円(税込)
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商品詳細
「視機能」「整容」「再手術」という3つの視点を軸に、基礎から応用までの技術やアプローチを解説!即座に臨床に活かせる一冊です。
眼瞼手術の主な目的は視機能の改善ですが、患者の外見や心理的な満足度にも大きく影響します。そのため、手術には高い技術が求められます。
本特集は眼形成分野のエキスパート達により、難易度の高い症例についても豊富な症例写真や図表を用いて、わかりやすくまとめられています。
眼瞼疾患と視機能 | 野間 一列 |
眼瞼下垂手術では前転する組織や量の違いにより惹起乱視を生じる.眼瞼下垂のある患者に白内障手術などの屈折矯正手術を行う際には注意が必要である. | |
眼瞼下垂手術とドライアイ | 林 憲吾 |
眼瞼下垂手術によるドライアイについて解説する. | |
先天眼瞼下垂と視機能,手術時期 | 根本 裕次 |
乳幼児の先天下垂においては,正面視時の下垂の程度判定だけでなく,仰瞰による眼瞼後退の観察,弱視のスクリーニング検査,眼位,眼球運動,屈折などに留意する. | |
整容面を意識した上眼瞼皮膚弛緩症手術 | 小久保健一 |
重瞼部皮膚切除と眉毛下皮膚切除の適応は,上眼瞼の厚み,余剰皮膚の範囲,眉毛の濃さ,眉毛部のアートメーク,睫毛直上の余剰皮膚,二重希望,眼窩脂肪の突出などを考慮して総合的に判断する. | |
挙筋短縮術・挙筋腱膜前転術 | 今川 幸宏 |
挙筋短縮術は軽度〜重度の眼瞼下垂まで幅広く対応できること,他の術式と比較して術中定量時の開瞼状態を維持する能力が高いことが利点になる.挙筋腱膜前転術は挙筋短縮術と比較して,術中出血が少なく手術時間が短いことが利点になる. | |
前頭筋吊り上げ術 | 城野 美保ほか |
前頭筋吊り上げ術は上眼瞼と前頭筋を連結し,眉毛挙上で開瞼を行う術式である.適応は挙筋機能がない,または非常に弱い患者である.手術には吊り上げに用いる素材や術式の選択,合併症対策が重要である. | |
眼瞼内反症手術・睫毛内反症手術 | 上笹貫太郎 |
眼瞼内反症も睫毛内反症も“逆睫毛”と表現されるが,その原因は全く異なる.原因をしっかり見極めて,適切な術式を選択,オーダーメイドすることが重要である. | |
炭酸ガスレーザーを用いた眼瞼手術 | 勝村 宇博 |
炭酸ガスレーザーは,光熱作用を利用し精密な切開と組織の熱凝固を行うが,安全に操作するにはいくつかのコツがあるため,慣れが必要である. | |
抗凝固薬・抗血小板薬服用の眼瞼手術,周術期管理 | 松田 弘道 |
抗血栓薬を服用中の眼瞼手術では血栓塞栓症の発症を予防するとともに,周術期における出血への入念な対策を必要とする.リスク因子とともに様々な対処法について紹介する. | |
眼瞼手術のトラブルシューティング,再手術 | 嘉鳥 信忠 |
眼瞼下垂,内反症の過挙上・過短縮に眼瞼延長術,とりわけ眼窩隔膜翻転脂肪弁法は有用で,眼科・眼形成外科医は習熟しておきたい手技である. |
商品仕様
著者 | 田邉美香/編 |
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出版社 | 全日本病院出版会 |
発刊年 | 2025年2月 |