これでわかる! 高機能眼内レンズ
販売価格: 12,100円(税込)
商品詳細
患者のニーズに合わせた眼内レンズの選択を実践できる検査・診察を習得しよう
種々の眼内レンズの特徴を理解し,適切な検査と診察を行い,その結果から効率よく眼内レンズを選択することはそう容易ではなく,そのために高機能眼内レンズの導入をためらっている眼科医は少なくない。
本書は,患者さんのニーズに合わせた眼内レンズの選択をいかに実践していくかに主眼を置き,高機能眼内レンズがどういうものでどうやって使っていくか,あるいは選択したレンズで良好な結果をだすための手術における注意点までわかる構成となっている。白内障手術歴が浅い眼科医から深い眼科医まで幅広く多くの眼科医に役立ていただける実践書である。
【基礎編】
I 白内障手術をとりまく環境の変化
1. 増え続ける白内障患者
白内障手術件数の実態
白内障手術の診療報酬
2. 情報社会の影響
矯正視力ではなく裸眼視力への期待
先進医療への関心
II 眼内レンズ基礎知識
1. 眼内レンズの種類
単焦点眼内レンズ
トーリック眼内レンズ
老視矯正眼内レンズ
2. 眼内レンズ選択と使用に必要な最近の検査
角膜内皮細胞検査
眼軸長測定
角膜形状解析
前眼部3次元画像解析
後眼部光干渉断層像(OCT)
3. 眼内レンズ度数計算
最近の白内障手術における度数計算
度数計算の限界
SRK/T式
Haigis式
Barrett Universal II
度数計算法の比較
III 白内障手術
1. 白内障手術における注意点
前?切開の重要性
前?切開径
前?切開の精度を上げるための器具
前?切開時のトラブル対処法
2. フェムトセカンドレーザーの導入で何が変わるか?
従来の白内障手術とFLACSとの違い
前?切開におけるFLACSの利点と注意点
その他の操作におけるFLACSの利点と注意点
FLACSの課題
【実践編】
IV こうやって眼内レンズを決める
1. 眼内レンズ決定までの手順
眼内レンズ決定までの手順
一般的なパターン
1回目の検査
1回目の診察
2回目の診察
2回目の検査
3回目の診察
追加検査を要するパターン
自施設のパターン
2. 説明する眼内レンズの種類
眼内レンズ種類の選択
説明する眼内レンズの範囲
トーリック眼内レンズ
老視矯正眼内レンズ
3. 患者のニーズを理解する
医師と患者のコミュニケーション
患者に術前の屈折を知ってもらう
患者のニーズを聞きだす
コンタクトレンズ装用例
屈折矯正手術を受けた症例
ニーズを知るためのキーワード,キーセンテンス
4. 眼内レンズ説明の工夫
パンフレットやビデオの活用
インターネットの影響
V 選択した眼内レンズで良好な結果をだすには
1. トーリック眼内レンズを検討する場合
適応の確認
トーリック眼内レンズ決定までの手順
術前説明と同意の取り方
術中の注意点
術後検査の注意点
2. 老視矯正眼内レンズを選択した場合
眼内レンズ決定までの手順
チェックリストによる適応確認
レンズの変遷
レンズの説明
見え方の希望を聞く
レンズの最終確認と同意の取り方
術中注意点
術後検査
VI 術後のトラブルシューティング
1. 屈折誤差
対処を検討する時期
対処を決める手順
1回目の検査
1回目の診察
2回目の検査(角膜屈折矯正を検討の場合)
2回目の診察(眼内レンズによる対応の場合)
各対処法の適応と注意点
2. トーリック眼内レンズの乱視軸ずれ
軸ずれによる矯正効果への影響
軸ずれの確認方法
軸ずれへの対処法と対応時期
軸ずれの原因を検討
軸ずれに対する術式と注意点
3. 老視矯正眼内レンズ挿入後の不満例
不満例とは
よく聞かれる不満内容
不満例の原因と対処法
知っておくと役立つエキスパートからのアドバイス
1. 正乱視と不正乱視の見分け方(前田直之)
2. 最新の眼軸長測定機器と眼内レンズ度数計算(須藤史子)
3. LASIK後眼の眼内レンズ度数計算(根岸一乃)
4. 散瞳不良例への対応(宮田和典)
5. モノビジョン入門(神谷和孝)
6. Zinn小帯脆弱への対応(谷口重雄)
7. わかりやすい眼内レンズ縫着術(三戸岡克哉)
8. 眼内レンズ挿入後の位置修正あるいは摘出(永本敏之)
REPORT 老視矯正眼内レンズの理解度
【コラム】
検査室と診察室のチームワークの重要性
ロボットによる説明の試み
角膜形状解析の重要性を痛感した例
術中に正確な眼内レンズの軸合わせをする工夫
悩む症例:強度近視で片眼性白内障
期待度と術後の見え方のギャップ
残余乱視あるいは度数ずれへのタッチアップ
老視矯正トーリック眼内レンズの場合,軸ずれは遠方と近方視力に影響
不満例への眼内レンズ交換
商品仕様
著者 | ■著者 ビッセン宮島 弘子 谷口 紗織 南 慶一郎 |
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出版社 | メジカルビュー社 |
発刊年 | 2018年9月 |