視神経乳頭・視野でみる緑内障確定診断

視神経乳頭・視野でみる緑内障確定診断

販売価格: 13,200(税込)

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商品詳細

緑内障を確実に診断するため,乳頭・視野・OCTを正確に読み取る診断ポイントを明らかにした書

内障の視神経乳頭は,面積・陥凹・リムなどの形状,網膜神経線維層の変化,視神経乳頭出血の部位,乳頭周囲脈絡網膜萎縮の状態など多種多様な病状,病型を 呈している。いまでは視野やOCTなど診断機器の精度があがり,乳頭所見と結果を組み合わせることで,正確な診断を行うことが可能となっている。しかし, 正確に所見の特徴をみつけるためには検査結果を読み取るコツやポイントがある。
本書は乳頭の形状の特徴ごとに項目を組み立て,数多くのバリエーションで掲載。乳頭とともに視野,OCT所見も組み合わせて呈示,その画像1つ1つにコツやポイント付記し,初心者でも病巣を見逃さないための手引書となっている。

目次:

緑内障診断に関する主な略語一覧
 巻頭言  緑内障診断における眼底検査の意義

1.視神経乳頭・眼底を診るための観察法
 平面観察と立体観察の違い
 画像解析ソフトを活用する
 光干渉断層法(OCT)を活用する
 OCTの原理
 OCTで何を診るのか,何が見られるのか
 OCTのピットフォール
  [付録]眼底観察の器具とその特徴
  [付録]各社OCTの特徴—OCT性能比較表

2.緑内障を診断するための視野読影
 Humphrey視野計プリントアウトの読み方−単一視野解析の読み方
 Octopus視野計プリントアウトの読み方
 コーワ視野計プリントアウトの読み方
 自動視野計の扱い方,とり方
 緑内障性視野欠損の特徴
 網膜神経線維の走行と視野欠損部位の関連
 緑内障と紛らわしい視野欠損を生じる病態・疾患
 アーチファクトによる視野欠損

3.緑内障性視神経症の臨床診断
 視神経乳頭の形状
 視神経乳頭の成り立ち
 小さい乳頭
 大きい乳頭
 傾斜乳頭,近視乳頭
 目視判断とOCTによる乳頭縁判定の違い
 視神経乳頭陥凹の形状
 緑内障性乳頭陥凹の成立機序
 乳頭陥凹の拡大パターン
 乳頭蒼白部(pallor)と陥凹の違い
 血管の鼻側偏位
 全体拡大型(generalized enlargement of the optic cup)の陥凹
 局所虚血型(focal ischemic discs)の陥凹
 近視性(型)緑内障乳頭(myopic glaucomatous discs)の陥凹
 加齢性硬化型乳頭(senile sclerotic discs)の陥凹
 緑内障以外の乳頭陥凹拡大—虚血性変化後
 緑内障以外の乳頭陥凹拡大—視神経部分低形成
 緑内障以外の乳頭陥凹拡大—その他の視神経症
 視神経乳頭辺縁部(リム)の形状
 リムの菲薄化(皿状化)
 リムの切痕(ノッチング)
 下掘れ,bayoneting
 小さい乳頭に生じたリム萎縮
 大きい乳頭に生じたリム萎縮
 近視型乳頭で生じるリム萎縮
 最強度近視で生じるリム部の変化
 網膜神経線維層(RNFL)の変化
 正常眼のRNFL
 緑内障眼でみられるNFLD
 非緑内障性変化でみられるNFLD
 紋理状眼底におけるNFLD
 乳頭黄斑線維束における緑内障性変化
 視神経乳頭出血(DH)
 DHとNFLDとの関連
 DHが出現する部位
 DHと視野障害進行の関連
 緑内障病型とDHの頻度との関係
 乳頭周囲脈絡網膜萎縮(PPA)
 α-PPA,β-PPA,γ-PPAとはどこを言うのか
 PPAの進行と視野進行の関連
 近視性コーヌスと緑内障で生じるPPAの違い
 近視眼緑内障の特徴
 視神経乳頭の傾斜,回旋,Ovality indexなど
 OCT緑内障と拡大率補正,強度近視データベース
 視野の特徴
 緑内障の診断に苦慮した例

商品仕様

著者 ■編集 杉山 和久 富田 剛司
出版社 メジカルビュー社
発刊年 2015年8月